健康医学
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ライフスタイル要因からみた無症候性脳梗塞の成因―中年齢層の脳ドック受診者を対象とした検討―
豊原 敬三和田 高士福元 耕栗栖 敦子佐々木 温子大野 誠池田 義雄
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1999 年 14 巻 1 号 p. 69-76

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抄録

無症候性脳梗塞(ACI)の危険因子を中年齢層の脳ドック受診者を対象に,ライフスタイル要因から検討した。ACI例が正常者との比較で有意に高かった要因は,喫煙指数とパーソナリティー特性(Eysenck考案の質問票)の評価からはL領域(社会規範に固執)であった。またACI群では,喫煙指数とP領域(逸脱性)・BMIとの間に有意な正相関を得た。長期にわたるライフスタイルの不適切さが,ACI発現と密接な関連性を有することを示唆する成績である。

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