健康医学
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脳ドックにおける総頸動脈超音波検査の意義
向井 幹夫村上 英紀松崎 圭輔住元 巧高次 寛治鈴木 友和
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1999 年 14 巻 1 号 p. 95-98

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抄録

脳ドックにおける頸動脈超音波検査の意義を検討する目的で558名を対象に頸動脈超音波検査及び頭部MRI検査を施行した。総頸動脈は加齢に伴い血管径拡大,壁肥厚,伸展性障害を認あ,プラーク陽性率が増加した。脳虚血性変化を有する例は,高年齢,血圧高値の傾向があり,無所見例に比し頸動脈形態変化を多く認めた。これらの総頸動脈変化は心血管イベント発症以前に存在しており,脳ドックにおける頸動脈検査は有用と考えられる。

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© 公益社団法人 日本人間ドック学会
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