抄録
パソコンをベースに,知識処理技術を応用した人間ドックシステムを開発した。問診や所見の入力にはOCR(光学文字読み取り装置)を用い,臨床検査データの入力にはFDを使用し,入力業務の簡易化をはかった。診察時の記録用としてワークシートを作成した。これには問診サマリーや問診から推定されるリスクファクター等を印刷する。問診や検査所見からの総合診断および指導文の自動選択に知識処理技術を用い,診断業務の支援を行う。知識ベースは,容易に変更可能であり,実際の業務での使用結果を反映させることでシステムの成長が可能である。