2012 年 13 巻 2 号 p. 51-58
日常生活に自然に溶け込み,環境側での情報処理が隠蔽されながらも,利用者にとって有用な情報支援がおこなわれる環境を実現しようとする「環境知能」が提案されている.しかし,この「環境知能」を実現する上では,どのような組み合わせでモノに情報を埋め込めば良いかの知見が見いだされていない.そこで,モノへのアクセス手段と身の回りの環境への情報埋め込み方法の両面から,我々の日常生活に馴染む情報環境に向けたインタフェースの設計法を明らかにすることが求められている.
本論文では身の回りのモノとそれらに埋め込まれる情報との適合度を,ユーザの主観評価を基に比較検討し,最適な情報環境を実現する為のデザインに関する知見として,その設計指針を導き出した.