西日本皮膚科
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研究
乾癬に対するデュオアクティブ貼付とゲッカーマン療法の併用
大坪 東彦真崎 治行三砂 範幸西 隆久高橋 雅弘竹内 俊夫百武 由美子龍 誠治幸田 弘
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1991 年 53 巻 2 号 p. 284-289

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抄録

乾癬患者7名に対してデュオアクティブ貼付療法とゲッカーマン療法の併用療法を行った。デュオアクティブ貼付は約4週間で大部分の皮疹がある程度までは軽快するが, 貼付期間をそれ以上延長してもすべての皮疹が消失することはなかった。ところがデュオアクティブ貼付療法後ゲッカーマン療法を行うと皮疹は急速に軽快し, 約2週間後にはほとんどの皮疹が消退した。なおデュオアクティブ貼付による皮疹の増悪や新生, ケブネル現象などの副作用はほとんどみられなかった。ゲッカーマン療法に対するデュオアクティブ貼付療法の併用は, とくにゲッカーマン療法抵抗性の難治症例において, 導入療法としてきわめて有益な治療法と考えられる。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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