西日本皮膚科
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治療
ミノキシジル外用剤の男性型脱毛症に対する臨床的有用性の検討
—カロヤン®Sとの治療効果比較試験—
武田 克之石橋 康正渡辺 亮治新村 眞人渡辺 靖朝田 康夫中溝 慶生柴崎 敏昭佐久間 昭
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1992 年 54 巻 5 号 p. 1009-1024

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抄録

ミノキシジル外用剤の男性型脱毛症に対する臨床的有用性を検討する目的で, カロヤン®Sを対照薬剤に選び, 電話割り付け法により群間比較試験を行った。
(1)208例が登録され, 201例を概括安全度解析対象とした。
(2)全般改善度ではミノキシジル群で「中等度改善」以上が30.4%(24/79)であったのに対し, カロヤン®S群では12.8%(10/78)で有意差をもってミノキシジル群が優れていた(P=0.002)。なお, 委員会判定では有意差を認めなかった。
(3)概括安全度では, 両群間に有意差は認められず, ともに問題となる副作用および臨床検査値の異常変動はみられず安全性は高いと考えられた。
(4)有用度では, ミノキシジル群で「かなり有用」以上が17.3%(14/81)であったのに対しカロヤン®S群では7.7%(6/78)で, 有意差をもってミノキシジル群が優れていた(P=0.006)。
以上の結果から, ミノキシジルは男性型脱毛症に対して有用性の高い外用薬剤と判定された。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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