西日本皮膚科
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症例
Adrenergic Urticaria(アドレナリン性蕁麻疹)の2例
藤澤 真美石原 秀治肥後 順子木藤 正人牧野 良造
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1999 年 61 巻 5 号 p. 570-572

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抄録

Adrenergic urticaria(アドレナリン性蕁麻疹)と診断した2例を報告する。症例1は65歳, 症例2は50歳の女性。両者とも白暈を伴い, 数時間で消退する点状紅斑, 膨疹を認めた。症例1では血清ノルアドレナリンの上昇を, 症例2では24時間蓄尿中のノルアドレナリン, ドパミンの上昇を認めた。アドレナリン, ノルアドレナリンにて皮内テストを行い, 皮疹の再現を認め, 症例1では皮内テスト後, 白暈を伴う丘疹状膨疹が多発した。Adrenergic urticariaは1985年にShelleyら1)により報告された疾患概念で, β-ブロッカー(プロプラノロール)が有効とされている。臨床上, 樋口氏点状紅斑と類似するが, 毛孔と一致しない点, 発疹時に丘疹状膨疹を呈する点, 持続時間が短い点, およびノルアドレナリン皮内テストで皮疹が再現できる点などで鑑別できる。

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© 1999 日本皮膚科学会西部支部
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