岡山大学大学院医歯学総合研究科皮膚·粘膜·結合織学
中島病院
岡山市民病院皮膚科
2003 年 65 巻 3 号 p. 269-271
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症例は54歳男性。シアナミド10~20ml/日を3ヵ月内服後,全身に痒みを伴う紅斑および褐色色素斑が出現。本人には無告知投与であったが精神科主治医の連絡によりシアナミドの内服が判明した。シアナミドのパッチテストは陽性で,内服誘発試験を施行したところ皮疹部に紅斑が再燃した。病理組織学所見とあわせてシアナミドによる苔癬型薬疹と診断した。