西日本皮膚科
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症例
Blue Rubber-bleb Nevus Syndromeの7例
河崎 玲子工藤 恭子権藤 知聡加藤 しおり安川 史子今山 修平
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2012 年 74 巻 3 号 p. 256-264

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抄録

Blue rubber-bleb nevus syndromeは皮膚と消化管を主として,全身に青色調で弾力ある血管腫が多発する稀な症候群である。我々は20年以上の経過を観察した62歳の女性を含めて7例の症例を経験し,血管腫そのものの外科的治療を試みた。本症は,(1)幼児期の初期病変から経過観察することで(その独特の皮膚所見から)早期診断が可能であると思われる,(2)成長とともに増大して治療困難となり,機能障害や醜形をもたらす,(3)機能障害が予測される病変に対しては確診にいたり次第,機能不全になる前に早期の外科的治療が必要である,と考えた。

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© 2012 日本皮膚科学会西部支部
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