整形外科と災害外科
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特発性膝骨壊死に対する高位脛骨骨切り術後のX線学的評価と関節軟骨変化
牛島 貴宏田代 泰隆三浦 裕正松田 秀一岡崎 賢山本 卓明橋爪 誠岩本 幸英
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2010 年 59 巻 4 号 p. 675-680

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抄録

【目的】特発性膝骨壊死(SPONK)に対する高位脛骨骨切り術(HTO)後の関節軟骨変化を検討した.【対象と方法】SPONKに対しHTOを行った18膝を対象とした.男性3膝,女性15膝,平均年齢は67.3歳,平均観察期間は2.9年であった.JOA scoreと可動域,X線にて術前後と最終時のアライメントを評価し,骨壊死とOAの進行度を評価した.【結果】JOA scoreは術前50点から術後90点に有意に改善した.可動域は伸展が-3°から0°へ,屈曲が129°から136°へ有意に改善した.FTAは術前180°から170°に矯正され,最終時169°と保持されていた.18膝中9膝でX線上病巣は縮小し,矯正不足の1例を除きOAの進行は認められなかった.術前は関節軟骨のsofteningや剥脱を認めたが,再鏡視した6膝では病変部が硬化し,4膝で線維軟骨様組織での被覆を認めた.【結論】HTOはSPONKに対して有用な治療手段であると考えられた.

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© 2010 西日本整形・災害外科学会
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