日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
胃および脾臓へ穿破し,脾膿瘍を合併した膵管内乳頭粘液性腺癌(IPMC)の1例
金政 和之角田 圭雄今村 重義加藤 菜穂立花 俊治光藤 章二片岡 慶正岡上 武
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2006 年 103 巻 7 号 p. 844-850

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抄録

症例は80歳,男性.膵管内乳頭粘液性腺癌(IPMC)として経過観察中に胃穿破を生じ,次いで脾膿瘍を発症した.抗生剤の全身投与に加え,経皮的脾膿瘍ドレナージにより脾膿瘍は改善した.その後脾臓に新たな転移巣の出現と,胃への多発穿破を認め,初診より2年7カ月後に死亡した.膵癌と脾膿瘍の合併例の報告はまれであり,本症例における脾膿瘍形成は腫瘍の脾臓穿破に消化管からの逆行性感染を来したものと推察した.

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© 2006 (一財) 日本消化器病学会
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