日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
回腸静脈瘤破裂を呈したアルコール性肝硬変の1例
真下 勝行原 順一新田 敦範大平 美月山口 誓子山田 忍田中 肇樋口 和秀荒川 哲男
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2007 年 104 巻 4 号 p. 561-567

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抄録

症例は33歳の女性.主訴は下血.アルコール性肝硬変を指摘されている.既往に開腹手術歴がある.上部·下部消化管内視鏡検査を施行したが出血源を認めず.出血シンチグラフィー,上腸間膜動脈血管造影,同動脈造影下CTにおいて回盲部よりの出血と診断し開腹手術を施行した.卵巣と回腸末端の癒着があり,同部に静脈瘤の形成を認めたため回腸部分切除術を行った.門脈圧亢進をともなう消化管出血例で,開腹術既往のある症例では小腸静脈瘤も考慮する必要があると思われた.

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© 2007 (一財) 日本消化器病学会
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