日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
原発性アミロイドーシスの肝腫大にともなう難治性腹痛に対し腹腔神経叢ブロックが著効した1例
森田 慎一杉谷 想一小林 由夏原 弥子野中 雅也藤原 真一堀 高史朗飯利 孝雄
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 104 巻 4 号 p. 573-578

詳細
抄録

症例は51歳女性。原発性アミロイドーシスにともなう著明な肝腫大により腹痛が出現。モルヒネの投与を行ったが効果不十分であったため腹腔神経叢ブロックを施行し、有効な除痛を得ることができた。腹腔神経叢ブロックは内臓痛の緩和を目的として施行されるが、手技的に簡便であり重篤な合併症も少ない。腹腔神経叢ブロックは良性疾患および腹部悪性腫瘍にともなう難治性疼痛に対し重要な除痛手段の1つであると考える。

著者関連情報
© 2007 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top