日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
結腸人工肛門に発生した出血性ストーマ静脈瘤に対する経皮的硬化療法が奏功した1例
荻野 真理子鈴木 善法山本 和幸川原田 陽奥芝 俊一平野 聡
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2015 年 112 巻 12 号 p. 2144-2151

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抄録

症例は72歳の男性で,S状結腸癌多発肝転移・腸閉塞に対し,横行結腸に双孔式人工肛門を造設した.化学療法を施行し,一時は肝転移巣の縮小を認め,原発巣切除を行ったが,その後肝転移巣の増大にともなう門脈圧亢進症を背景として,人工肛門部結腸にストーマ静脈瘤を形成した.今回,同静脈瘤からの繰り返す出血に対して経皮的に硬化療法を施行し,有効な止血効果が得られたため,治療の詳細につき文献的考察を加えて報告する.

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© 2015 (一財) 日本消化器病学会
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