日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
経胃瘻的空腸瘻(PEG-J)成人長期留置症例に発症した腸重積症の1例
麻生 裕亮福地 聡士梶本 展明勝田 泰志郎和田 蔵人林 友和山本 壮一郎村上 和成
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2022 年 119 巻 10 号 p. 954-960

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抄録

症例は87歳男性.PEG-Jが長期留置されており,最終交換5日後に下血したため当院搬送となった.腹部単純CTでPEG-J先端部よりも肛門側空腸で腸重積にともなうtarget signが認められ,細径内視鏡で病変部の粘膜壊死を確認した.内科的整復を試みたが困難であり,外科的に空腸切除術を行った.PEG-Jの長期留置が原因と考えられた,成人発症の腸重積の1例を経験したので報告する.

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© 2022 (一財) 日本消化器病学会
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