日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
加令と胃粘膜血流動態
内視鏡下での高速•連続的臓器反射スペクトル法による測定
佐藤 信紘中川 彰史川野 淳福田 益樹目連 晴哉七里 元亮鎌田 武信阿部 裕
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1981 年 78 巻 11 号 p. 2074-2078

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抄録

20歳代から60歳代に至る19名の健常人の,胃内各部位の粘膜血液量と粘膜内血液ヘモグロビンの酸素化度を,内視鏡下に臓器反射スペクトル解析法で調べた結果,粘膜内血液量は,胃内のほとんどの部位で加齢と共に有意に減少していた.また,粘膜内酸素充足度の指標としたヘモグロビンの酸素化率は,加齢と関係なく,ほぼ一定に保たれており,血流の低下に従って酸素消費が低下し,酸素充足度が保たれることを示唆する成績を得た.

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