日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
マレイン酸イルソグラジンが奏効した特発性再発性アフタ性口内炎の1症例
原 歩吉岡 政洋伊藤 貴西澤 雅彦市川 雅高橋 重人緋田 めぐみ竹森 政樹石原 直毅日比 紀文
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2001 年 98 巻 12 号 p. 1379-1383

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抄録

症例は71歳,女性.他院での種々の検査の結果,特発性再発性アフタ性口内炎と診断されていた.本症例は約2年6カ月の間,再発するアフタ性口内炎に対して副腎皮質ホルモンの投与を受けていた.著者らは本症例のアフタ再発時にマレイン酸イルソグラジンを投与した.アフタは1週間で消失し,継続投与にて1年6カ月の間,アフタは再発していない.本症例はアフタ性口内炎に対するマレイン酸イルソグラジンの有効性を示唆した.

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