脳血管内治療
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塞栓術直後に対側の塞栓を要したcavernous sinus dural AVF の1 例
鈴木 啓太有村 公一今村 博敏足立 秀光谷 正一船津 堯之別府 幹也柴田 帝式武部 軌良奥田 智裕松井 雄一吉田 泰規川端 修平坂井 信幸
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: cr.2016-0007

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抄録

【目的】塞栓術直後に術前認めなかったfeeder が顕在化し追加塞栓を要した海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻(CS-DAVF)の1 例を報告する.【症例】76 歳女性,耳鳴・複視・右眼球突出・右眼結膜充血で発症.右海綿静脈洞(CS),Posterior intercavernous sinus,および左海綿静脈洞(CS)にシャント部位を認め,さらにbasilar sinus を介して右CS から右上眼静脈へと流出するCS-DAVFを認めた.経静脈的に左CS のシャント合流部を選択的に塞栓したが,確認造影で塞栓術前の血管撮影上明らかでなかった右内頚動脈から右CS に直接流入するシャントが顕在化したため追加塞栓を要した.【結論】CS-DAVF では術前に認識できなかったfeeder が塞栓術後に顕在化してくる可能性があるため注意が必要である.

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© 2017 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

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