脳血管内治療
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頚部悪性腫瘍に合併した主幹静脈閉塞による視力障害に対し,血管内治療が有効であった1例
大本 裕次郎 庄島 正明宇野 健志大山 裕太樋口 芙未木倉 亮太川口 愛平野 雄大平田 操後藤 芳明辛 正廣
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: cr.2023-0008

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抄録

【目的】頚部悪性腫瘍に合併した脳静脈洞血栓症(cerebral venous sinus thrombosis: CVST)に対して,血管内治療が有効であった1例を報告する.【症例】64歳男性,右頚部腫瘤を主訴に受診.原発不明癌の頚部リンパ節転移と診断後,視力低下と複視,さらに眼底に乳頭浮腫を認めた.頭部造影MRIで,右S状静脈洞の閉塞と後頚部への静脈流出路の消失を認めた.腰椎穿刺で頭蓋内圧上昇を認めたため,早急な静脈洞の再開通を目指し,血管内治療を行った.術後,神経症状は改善,頚部腫瘍に対して放射線化学療法が開始された.【結論】頚部悪性腫瘍に合併したCVSTに対して血管内治療による早急な再開通を行い,重篤な合併症なく,良好な転帰を得ることができた.

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© 2023 特定非営利活動法人日本脳神経血管内治療学会

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