脳血管内治療
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放射線治療後に発生した再増大を繰り返す中大脳動脈部のBlister-like AneurysmにOver-lapping Stent Techniqueが有効であった1例
岡本 紀善 糸川 博藤本 道生森谷 匡雄柘植 雄一郎笹沼 仁一
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: cr.2023-0009

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抄録

【目的】放射線治療後に生じた中大脳動脈のblister-like aneurysm(BLA)に対し,複数枚のステントを用いたオーバーラッピング法で治療した症例を報告する.【症例】48歳,女性.神経膠腫術後の残存腫瘍に対し,サイバーナイフを施行した.照射2年後にくも膜下出血で発症し,左M1にBLAを認めた.急性期治療は困難であったが,第10病日に囊状部分が拡大し,塞栓術を行った.第22病日に再破裂を来し,ステントを併用し再拡大部に追加塞栓を行った.さらに短期間で動脈瘤が増大したが,コイルの追加とステントを三重に重ねることで治癒が得られた.【結論】BLAに対し,オーバーラッピング法は治療の選択肢になり得る.

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© 2023 特定非営利活動法人日本脳神経血管内治療学会

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