脳血管内治療
Online ISSN : 2424-1709
Print ISSN : 2423-9119
ISSN-L : 2423-9119

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

破裂脳動脈瘤の治療後に再発して 部分血栓化脳動脈瘤となった3 例
毛利 正直内山 尚之見崎 孝一中田 光俊
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: oa.2018-0017jnet

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

【目的】破裂脳動脈瘤の治療後に再発し部分血栓化脳動脈瘤(partially thrombosed intracranial aneurysm: PTIA)となった症例について検討した.【方法】2009 年4 月〜2017 年6 月の間に瘤内コイル塞栓術を行ったPTIA の3 例を対象とした.【結果】発症形式は初回に瘤内コイル塞栓術を行い再発時にPTIA となったもの1 例,初回にクリッピング術を行い再発時に瘤内コイル塞栓術を行い再々発時にPTIA となったもの1 例,初回にクリッピング術を行い再発時にPTIA となったもの1 例であった.治療手技はマイクロカテーテルを1 本のみ使用したシングルマイクロカテーテル法1 例,ダブルマイクロカテーテル法2 例であった.塞栓結果は,完全閉塞1 例,ネック残存2 例で,合併症は1 例に無症候性脳梗塞が出現した.フォローを3〜98 カ月に行い全例で再開通の出現が無く経過している.【結論】破裂脳動脈瘤の治療後に再発しPTIA となった症例に対する瘤内コイル塞栓術は,選択肢のひとつとなりうる治療法と考えられた.

著者関連情報
© 2018 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
feedback
Top