<症例1>39歳女性。プールにて溺水によると思われるCPAで発見。発見時VFでDC施行にて心拍再開するも呼吸停止、除皮質肢位。脳低体温療法を導入し、意識状態は改善。長期臥床による下肢深部静脈血栓を生じ、下大静脈フィルターを留置し独歩退院。
<症例2>60歳男性。陳旧性後壁梗塞の既往あり。自動車免許書き換え講習中にCPAとなる。搬送時VF。脳低体温療法にて状態は改善しICD植込み施行し独歩退院。
<症例3>43歳女性。陳旧性下壁梗塞の既往あり。職場にてCPAにて発見。救急隊到着時VF DCにてAfとなる。除脳硬直。低体温療法を導入。意識状態は改善。ICDを植込み、独歩退院。
<結論>症例を適切に選択し、速やかに脳低体温療法を導入することにより良好な神経学的予後が期待できる。