日本農村医学会学術総会抄録集
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第58回日本農村医学会学術総会
セッションID: 23-08
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陰部外傷の2例
高橋 博之加賀谷 真起子
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キーワード: 外傷, 陰部, 外科治療
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抄録

陰部外傷2例の治療経験につき報告する。
症例1:64歳,男。糖尿病あり。公園にて喧嘩となり陰 部を蹴られた。自己治療するも疼痛を伴い患部の腫脹が増 悪したため,受傷5日目に当科を受診した。陰茎包皮の著 明な壊死とMRSA による創部の二次感染を認めた。
症例2:80歳,男。深部静脈血栓症のためワーファリン 内服中。腰痛のリハビリのため自転車漕ぎを通常の2倍程 施行後,陰茎から陰嚢にかけて赤黒くなったが放置してい た。自己治療するも疼痛が出現したため,受傷7日目に当 科を受診した。陰茎包皮の著明な壊死を認めた。2例とも 保存的治療では治癒しなかったため,全身麻酔下にデブリ ドマンと1.5倍メッシュによる分層植皮術を施行した。治 療後,1年以上経過するも植皮部の拘縮はなく排尿におけ る支障もない。基本的に陰茎部の植皮はメッシュよりも シートによる全層植皮が望ましいが,今回の治療は糖尿病 や抗凝固剤内服中など手術条件としては好ましくないもの であったが良好な結果が得られ

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© 2009 一般社団法人 日本農村医学会
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