1938 年 14 巻 9 号 p. 1123-1128
(1) 亜鉛一クロム觸媒の存在下にて大豆油より不飽和高級アルコホルの製造には320~340°C間の温度にて6~10時間反應せしむるを好適とし,J. Sanerの實驗に於ける生成適用時間は稍長きに失するものと認めらる.
(2) 同上の目的に對して觸媒量,水素壓等は之を減少する程高級アルコホルの生成率も次第に低下す.而して水素壓の影響は觸媒量の影響より大なり.
(3) 同上の目的に對して觸媒に擔體として瑳藻土を使用するも有数ならす.而して本觸媒は反復數囘使用するも之による其能力低下は著しからず.
本報の大略は既に本會満洲支部發會式講演會にて發表せり.