1962 年 36 巻 8 号 p. 668-674
再同定した保存菌株及び種々の分離源から新たに分離・同定したPseudomonas 28種, 202株について,糖よりの酸の生成・糖の嫌気的分解,炭素化合物の資化性などについて検討した.その結果糖の分解様式,炭素化合物の資化性は著者らがさきに提唱しPseudomonasの分類上の3群別,すなわちFluorescent group, Achromogenic group及びChromogenic groupによってそれぞれ異なることが明かとなり,この点もPseudomonasを3大別する根拠となりうることについて述べた.
従来酸化性細菌として知られていたPseudomonasは特にFluorescent groupのPs. aeruginosa, Ps. ovalis及びPs. schuylkilliensisに属することを明らかにした.