抄録
(1) 活性剤を含まぬ状態の還元型パパィン溶液を簡便に調製する方法として新たにパラチオクレゾール処理法を考案し,その実験条件について検討した.
(2) 上の処理によって1個のPCMB反応性SH基が出現し,システインによる活性化の場合と同程度の活性が得られた.
(3) 還元型パパインによるゼラチンの分解過程にパパインの酸化に起因する速かな失活がみとめられたが,反応系中に酸化型パパインを還元型の25倍量共存させるとこの失活は防止された.
(4) 還元型パパインの活性に対してEDTA, DFP,アルデヒド試薬,カルボベンゾキシアミノ酸類の影響はほとんどみとめられなかった.