日本農芸化学会誌
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筋肉の核酸定量法の検討
神立 誠斎藤 洋子
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1968 年 42 巻 8 号 p. 479-484

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抄録

筋肉の核酸定量において,Schneider法とSchmidt- Thannhauser法とを比較検討した.筋肉の核酸定量にはSchneider法も使用できるが,適当な抽出条件の範囲が狭いので,Schmidt-Thannhauser法を使用する方が望しい.その操作は次のとおりである.均質化した筋肉を冷0.2 NHC1O4で3回抽出して酸溶性物質を除去し,脱脂せずに0.5 N KOH,3~4時間または 1.0 NKOH,1~2時間37°CでRNAを酸溶牲化し,氷冷してからHC104な加えて0.2 N濃度としてDNA区分を沈澱させる.その上澄液についてRNAをオルシン法で定量する.RNA抽出残漬は0.75~1.0 NHC1O4に懸濁し,70°Cで20分間DNAを抽出し,DNAをインドール法で定量する.

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