尿酸代謝に対する食餌成分の影響を検討した結果,つぎの点が明らかにされた.
(1) タンパク質の影響について25%カゼイン食飼育ラットの血清尿酸値は消燈時の午前2時で最低,点燈時の午後2時で最高となる日内変動を示し,キサンチンオキシダーゼやウリカーゼ活性も夜間から昼間にかけて上昇した.
高タンパク食でもキサンチンオキシダーゼとウリカーゼ活性に日内リズムが観察されたが,無タンパク食ではすべてが日内リズムを完全に消失した.
(2) 核酸成分の影響について酵母食飼育ラットでは血清尿酸は午前6時に最大値を示し,肝臓の酵素ではグアニンデアミナーゼが著しい活性上昇を示した.