1978 年 52 巻 3 号 p. 117-121
(1) CAEはin vitroの試験では10~300μg/mlの低濃度で菌生育抑制効果を示した.
(2) レモンの果皮を用いた試験でCAEはレモンに付着する白かびに対し500μg/mlで菌生育抑制効果を認めた.
(3) 菌体内容物の菌体外への漏出はたんぱく質,糖質,核酸などすべてに認められた.
(4) 電子顕微鏡を用いたin vitroの試験でCAEを処理すると,菌の外壁に大きな凹が認められたり,菌糸の損傷がみられた.
(5) CAEの抗菌作用はそれの有する界面活性作用によるものと考えられた.