農村研究
Online ISSN : 2436-9047
Print ISSN : 0388-8533
食と農の視点からみた遺産制度と 農業遺産の観光の可能生
──米とブドウと茶の認定事例から考える──
辻 有美子
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 2025 巻 140 号 p. 1-16

詳細
抄録
本稿の目的は,国内外に存在する遺産制度に登録・認定されている物件と,観光の関係性を探ることである。世界遺産や無形文化遺産,日本遺産,世界農業遺産,日本農業遺産などに登録・認定されている物件の中から食と農の視点で抽出した事例を分析すると,多様なアクターの関わりや組織運営,教育的啓発機会,地域ブランディングの様相が明らかになった。観光振興も展開され,遺産制度は地域の付加価値向上にも寄与しており,更なる展開として農村ツーリズムの発展の可能性をもつ。
著者関連情報
© 2025 食料・農業・農村経済学会
feedback
Top