2016 年 9 巻 p. 60-64
相談支援事業所および障害者就業・生活支援センターにおける2015年度の虐待(疑いを含む)事例の認知状況を把握し,同様の手法で把握した2012年度及び2013年度の件数と比較した.その結果,2014年度の各相談機関における認知件数は2013年度の結果と同様に,2012年度の結果に比べて増加した.一方,認知件数が0件の事業所の割合は,平成24年度,25年度の結果より減少傾向にあったが,全体の6割前後を占め,事業所単位での虐待対応のノウハウの蓄積が課題として指摘できる.