日大医学雑誌
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シンポジウム
マスト細胞とアレルギー
岡山 吉道
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2012 年 71 巻 3 号 p. 203-206

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抄録
1. マスト細胞は前駆細胞のまま末梢血中に入り,SCF を重要な増殖因子として組織で分化増殖する.気道,腸管,皮膚などの外界と接触する場所に多く存在している顆粒に富んだ細胞である. 2. マスト細胞はアレルギー反応の鍵を握る分子である高親和性 IgE 受容体 (Fce RI) を発現している. 3. Fce RI を介する刺激によってマスト細胞から遊離,産生されるメデイエーターはアレルギーの即時型反応,遅発型反応, さらには組織リモデリングに関与している.
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© 2012 日本大学医学会
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