日大医学雑誌
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症例報告
内視鏡的胆嚢ドレナージが有効であった急性胆嚢炎の症例
濱名 傑中村 仁美中本 將秀龍 芯依塩沢 雄史原澤 尚登佐藤 秀樹水野 滋章森山 光彦
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2013 年 72 巻 2 号 p. 93-95

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抄録

【はじめに】 急性胆嚢炎に対する基本治療は早期胆嚢摘出術であるが,内視鏡治療の進歩に伴い内視鏡的胆嚢ドレナージが行われるようになってきている.今回我々は急性胆嚢炎に対して内視鏡的ドレナージを成功させた症例を経験したので報告する. 【症例】 87 歳男性.発熱・右季肋部圧痛あり急性胆嚢炎の診断で入院となった.中等症であり,胆嚢ドレナージの適応であったが抗血小板薬を内服中の為に外科的処置が困難であり,内視鏡的胆嚢ドレナージを施行することで胆嚢炎の改善が得られた. 【考察】 急性胆嚢炎における基本治療である早期手術が困難な場合や,経皮的ドレナージが困難な症例においては本症例に行った内視鏡的胆嚢ドレナージ術が有効であり,今後は内視鏡技術の向上を図り,急性胆嚢炎における適応を確立させる必要がある.

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© 2013 日本大学医学会
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