日大医学雑誌
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特集
造血細胞移植支援体制
北村 麻美子加藤 美恵子大久保 千晴坂本 真由美北澤 春恵立原 幸子
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2015 年 74 巻 5 号 p. 230-231

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抄録
2010 年に日本造血細胞移植学会は造血細胞移植が円滑に行われるように調整に関わる支援体制を発足させ,これを主に関わる役割を仮に造血細胞移植コーディネーター(Hematopoietic cell transplant coordinator; HCTC) と定義し,普及のための委員会を設置した.またH24 年度より造血幹細胞移植後管理料が診療報酬として新設され,移植後長期フォローアップ外来(Long Term Follow Up; LTFU) として報酬が認められた.これに伴い当院において成人領域では5 名,小児領域では3名の看護師が研修に参加し認定が修了し,日々の移植医療をサポートしている.これらの役割は移植医療がチームで行われることで様々な問題を乗り越え,移植患者に寄り添うことに直結する.今後ますます造血幹細胞移植領域における看護師の果たす役割が大きくなると予想される.
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© 2015 日本大学医学会
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