日大医学雑誌
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症例報告
羊水染色体検査で確定診断が得られず慎重に対応した2 症例
久野 宗一郎山本 樹生中山 智祥
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2017 年 76 巻 5 号 p. 219-223

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抄録
出生前遺伝学的検査で羊水染色体検査を行ったが確定診断が得られなかった2 症例である.1 例は追加検査でマイクロアレイ染色体検査を行い遺伝子情報に過不足なく正常型と診断し不要な妊娠中絶を避けることができた.もう1 例はマイクロアレイ染色体検査の結果,4p-症候群との出生前診断を得て,その後の妊娠分娩管理に役立てることができた症例である.そしてこれらの症例を通して周産期における遺伝子診断,遺伝カウンセリングの必要性を再確認した.
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© 2017 日本大学医学会
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