日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科学分野
2018 年 77 巻 2 号 p. 105-107
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妊娠期局所進行性同時性両側乳癌を経験した.症例は38 歳,女性.妊娠5ヶ月.右乳房腫瘍を主訴に来院した.超音波検査で両側乳房に腫瘍性病変を認めた.針生検を施行したところ両側ともに浸潤性乳管癌の診断であった.右側はリンパ節転移を伴う局所進行乳癌であった.出産を待って化学療法を施行後,根治手術を施行した.手術標本の病理組織学的診断では両側ともに病理学的完全奏功であり,癌は化学療法によって消失していた.
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