抄録
本研究は、中学2年生を対象としたディベート学習における生成AI活用の実践を通じて、「AIを使いこなす力」の構成要素と構造を明らかにすることを目的とした。生成AIの急速な普及により、教育現場では「AIを使いこなす力」の育成が喫緊の課題となっている。実践研究では、学習者による生成AIの活用過程を観察・分析し、立論ドキュメントの検討とアンケート調査から、「AIを使いこなす力」が「①意図を言語化する力」「②批判的に吟味する力」「③情報を取捨選択する力」「④AIと自分の思考を区別する力」「⑤振り返る力」の5つの要素から構成され、これらが循環的に機能する構造を持つことを提示した。本研究成果をもとに「生成AI活用チェックリスト」を開発し、AI時代における学びの指針を提示した。