東京大学大学院医学系研究科 衛生学 [日本]
2022 年 35 巻 2 号 p. 79-
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
近年の大規模がんゲノム解析によって、全ゲノムスケールのがんゲノム変異が活発に解読されている。多症例の解析から、一見すると無秩序に思われるがんゲノム変異が、「変異シグネチャ」とよばれる「ゲノム変異の組合せ」の集合体と考えることができ、それらの変異シグネチャが、発がんにおける環境因子の影響を反映するものであることも分かってきた。本稿では変異シグネチャの概要を解説し、その産業医学における意義を考察する。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら