産業医学レビュー
Online ISSN : 2435-1059
Print ISSN : 1343-6805
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  • 上福元 清隆, 篠宮 真樹, 原 工司
    2025 年 37 巻 3 号 p. 101-120
    発行日: 2025/01/01
    公開日: 2025/01/06
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    有害な化学物質等を取り扱う作業において、作業者が健康障害等を引き起こさないため労働安全衛生関係法令に基づく労働衛生管理として労働衛生保護具の使用は重要であり、その中でも呼吸用保護具については、選択と使用に関する行政通達も発せられている。現在、有害な化学物質による健康障害を防止するためには、リスクアセスメントを行い、リスクが高い場合はリスク低減措置を実施しなければならない。そのリスク低減措置の方法として今後、労働衛生保護具の重要性がますます高くなることにかんがみ、「呼吸用保護具」と「化学防護手袋」について適正な保護具を選択する、ならびに適切に使用するために重要なことをまとめた。
  • 島津 明人
    2025 年 37 巻 3 号 p. 121-142
    発行日: 2025/01/01
    公開日: 2025/01/06
    解説誌・一般情報誌 フリー
    本稿では、ワーク・エンゲイジメントに関する研究と実践の最近10-12年の動向を、レビューした。最初に、ワーク・エンゲイジメントの概念を改めて紹介したうえで、ワーク・エンゲイジメントの類似概念であるバーンアウト、退屈、ワーカホリズム、職務満足感との異同について言及した。次に、ワーク・エンゲイジメントの先行要因と結果要因を整理し、これらを統合した「仕事の要求度-資源モデル」とその理論的展開を紹介した。最後に、ワーク・エンゲイジメントを高めるための支援方策を紹介し、政策への展開について言及した。
  • 星野 賢人, 角田 正史
    2025 年 37 巻 3 号 p. 143-169
    発行日: 2025/01/01
    公開日: 2025/01/06
    解説誌・一般情報誌 フリー
    カドミウムは環境中の毒性物質として知られているが、産業上の有害化学物質としてもきわめて重要である。その人体への蓄積性により健康影響は曝露中だけでなく曝露後にも生じ、特に欧州では長期間の曝露を考慮して、より厳格な管理が重要と考えられるようになってきた。本稿ではカドミウムの動態、毒性を概説したうえで、空気中、血中、尿中カドミウム濃度の曝露指標と、β2-ミクログロブリン等の影響指標を組み合わせた総合的な管理の必要性を詳述した。
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