既存のNC工作機械を対象に2次元CADを用い有効利用する手段を構築し,製作環境の正確性,高速化を確立するための方法・技術について検討した.従来の方法とは異なり,CAD作成図面を図面情報の互換性を持ったDXF形式で保存し,NCデータ変換ソフトによりNCデータ化し,データ転送後NC加工を行い製品化することができる.また,データ転送に関して普及しているパソコンとRS-232Cを介してNC工作機械とデータ転送(送信,受信)を行うことができる.さらに2次元CADソフトは,ソフトウェアに依存しないことを確認した.データ転送については,RS-232Cケーブルには転送不可能なものがあり,転送できない理由について調査,検討した.本報告では,総合的に応用した加工までのプロセスを提案する.