日本内分泌外科学会雑誌
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特集1
「特集1.第35回日本内分泌外科学会総会から「良性甲状腺結節のマネジメント」」によせて
伊藤 研一
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2023 年 40 巻 4 号 p. 201

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第35回日本内分泌外科学会総会を2023年6月15~17日に松本市で開催させて頂きました。今回の総会は,一部でWEBを併用しましたが,基本的に現地での発表をお願いし,最終的に現地とWEBとを併せて約700名の先生方にご参加頂きました。決して交通の便が良いとは言えない松本に,多くの皆様にご参集頂きましたことに,紙面をお借りして御礼申し上げます。

今回の総会では,テーマを,「こころ分子におきてメスを構える」,とさせて頂き,日々重要さを増しているがんゲノム医療に関連した教育セミナーや,カナダからRichard Payne先生に,甲状腺癌の分子診断に関する特別講演をオンラインで行って頂きました。一方,甲状腺腫瘍および副腎腫瘍の外科的治療に関しては,内視鏡手術やロボット支援下手術の現状と各領域の進行症例に対する治療戦略に関して,それぞれシンポジウム等でのご討論を頂きました。

8つのシンポジウム,7つのパネルディスカッション,3つの教育セミナーと13の口演セッションおよび29のポスター・e-posterセッションで計275題のご発表を頂き,様々な領域にわたり皆様に熱心なご討論を頂きましたことに,心より御礼を申し上げます。

今回の総会では,我々が日常診療で疑問に思っていることも演題募集のテーマに加えさせて頂き,その一つとして,パネルディスカッション「良性甲状腺結節のマネジメント-どのような結節に対して治療を行っていますか?」,を設けさせて頂きました。

本邦では,かなりの数の手術が良性甲状腺結節に対して行われていると推測されます。微小乳頭癌に対しては,active surveillanceが行われるようになっておりますが,良性結節の手術適応に関しては,本学会でも議論されることは多くはなかったのではないかと考えます。そこで,どの様な良性結節に対して手術を行なっているか,各施設の手術適応や治療成績をご発表を頂きました。

良性結節に対する手術は,今後も甲状腺外科領域で必要な治療であり続けると考えられますので,各施設の診療状況を会員の皆様と共有させて頂ければと考え,上記のパネルディスカッションでご発表頂きました先生方に論文のご執筆をお願いし,今回の特集1「良性甲状腺結節のマネジメント」を構成させて頂きました。ご多忙の中,ご執筆を頂きました先生方に心よりの感謝を申し上げます。

最後に,第35回総会のテーマとして引用させて頂きましたお言葉をお書きになられました小川道雄先生が,2023年5月にご逝去されたことをうかがいました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 
© 2023 一般社団法人日本内分泌外科学会

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