脳と発達
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東京都における在宅障害児, 特に重症心身障害児の死亡例の検討
鈴木 文晴平山 義人
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1991 年 23 巻 2 号 p. 189-193

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抄録

東京都における在宅の障害児, 特に重症心身障害児の死亡例を肢体不自由養護学校において調査し, その致命率, 死亡原因, 死亡に至る経過を検討した. 確認された死亡例は2年間で合計67例, 全在籍児に対する年間致命率は1.8%, 小中学部の重症心身障害児に限ってみると2.5%であった.
重症心身障害児の死亡原因では呼吸器系の障害が約3分の2を占めた. 関係者の注意により予防可能であったのではないかと思われる死亡事例は非常に少なかった. また重症心身障害児より障害の程度の軽い比較的健康であった障害児でも, 軽症のウイルス感染症が詳細不明の急死の引金になっていると思われる例が認められた.
従来障害児の死亡事例に関する医学的検討は施設入院児に関するものが中心で, 本報告のような在宅児の死亡事例に関する検討は初めてである.

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© 日本小児小児神経学会
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