帯広大谷短期大学紀要
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北海道米に関する研究 第2報
構成脂肪酸について
間野 康男大塚 浩一郎山下 昭藤野 安彦
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1968 年 5 巻 p. A13-A18

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抄録
1.北海道米,新潟米及び高知米の玄米と精白米について総脂質含量と構成脂肪酸の比較試験を行なった。2.総脂質含量の点では,玄米においては地域別,品種間の差異は顕著ではなかったが,精白米においては,一般に寒冷地米の方が温暖地米よりも多い傾向が認められた。3.主たる構成脂肪酸は各地域米ともリノール酸,オレイン酸及びパルミチン酸であった。その他の脂肪酸としては,ステアリン酸,リノレン酸,ミリスチン酸,ラウリン酸などが検出4.北海道米ではリノール酸が,高知米ではオレイン酸が最も多く含まれ,新潟米は両者の中間的な性質を示した。5.構成脂肪酸の上では,玄米と精白米の間での顕著な差異は認められなかった。
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© 1968 帯広大谷短期大学
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