帯広大谷短期大学地域連携推進センター紀要
Online ISSN : 2424-2020
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原著
小中の円滑な接続を目指した体育科・保健体育科の事例研究
小学6年生と中学1年生のネット型ゲームの授業を事例に
高瀬 淳也帰山 孝美坪井 彬人関井 翔太細田 泰稔
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2018 年 5 巻 p. 29-36

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抄録

本研究は円滑な接続を目指して行われた小学校の体育科と中学校の保健体育科の授業の事例から,成果と課題を検証し,今後の小中連携教育の推進に向けての示唆を得ることを目的とした。対象とした事例は,北海道十勝振興局管内にある幕別小学校と幕別中学校で行われた小学校6年体育科のネット型ゲームの授業と中学校1年の保健体育科のネット型ゲームの授業であった。この事例では,アンダーハンドパスに着目し,小学6年生から中学1年生まで系統的に指導できるよう単元を構成した。また,中学校教員が小学校のネット型ゲームの授業を参観し,学習内容や児童の実態等を把握した上で,中学校で使用する教具や練習方法,ゲーム等を設定した。その結果,アンダーハンドパス技能の上達が見られ,また教職員の負担軽減という点でも成果が見られた。さらに,小中連携を推進するにあたり,管理職や教育委員会等が主導する必要性も示唆された。

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