Organ Biology
Online ISSN : 2188-0204
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臓器保存液の現状と今後
単純冷保存法は役割を終えたのか
深井 原島田 慎吾若山 顕治嶋村 剛山下 健一郎藤堂 省武冨 紹信
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2013 年 20 巻 2 号 p. 176-180

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抄録
Extended criteria donor(ECD)グラフトの安全な利用のために,新しい臓器修復,保存法の実用化が求められている.単純冷保存に対する臓器灌流の優位性は腎移植,肝移植で示された.心停止グラフトは,摘出後ただちに酸素化灌流すれば灌流温度によらず修復されるが,灌流前に冷保存が加わると修復されがたい.本稿では,腎臓,肝臓の単純冷保存と臓器灌流の知見を整理し,実用性の高い方法論を確立するために克服しなければならない課題を明らかにすることを目的とする.
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© 2013 日本臓器保存生物医学会
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