耳鼻咽喉科展望
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エアロゾル療法における使用薬剤と有効量
兵 昇兵 行和高野 頌山本 洋人
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1994 年 37 巻 Supplement1 号 p. 38-44

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抄録

1) 第7回 (1983), 第10, 13, 14, 15回 (1991) の日本医用エアロゾル研究会において5回に亘り副鼻腔専用のNebを効果上昇のため種々考案してきた。
この装置はUDVが基本で非常に有用であるが欠点もある。今回は薬剤のロスを少なくするための考案を行った。(1) 85cmの長い導管,(2) 鼻アダプターの分岐 (3) 発生槽の円筒形状のため薬液の貯溜が多い。(4) 更に呼気時には無駄に放出され, 鼻腔への到着量は少なくロスが多い。
2) これらを除くため (1) 導管を15cmと短くし,(2) 鼻孔の太さの2本の導管を直接発生槽より水平に鼻孔に導き,(3) 発生槽を表面積の少ない球形としてSPSU-12を作製し,(4) バッファタンクのり一クを最小とし無駄な放出をさけ, 薬液のロスを約50%少なくし得た。
3) 最後に過去に発表した我々の論文を総括し副鼻腔用Nebの改良点を一括して述べた。

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