耳鼻咽喉科展望
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各種エアロゾル発生装置による喉頭へのエアロゾル粒子の沈着と下気道・消化管への影響
和久田 幸之助
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1995 年 38 巻 Supplement2 号 p. 144-149

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抄録

今回, 喉頭疾患に対して, 最も有用なエアロゾル療法について検討し, 以下の結果を得た。
1. 喉頭病変に最も多くの薬剤を沈着させるには超音波式ネビュライザーが有用である。
2. 喉頭エアロゾル吸入療法に対して重要な要因は吸入方法であり, 超音波式ネビュライザーでは発声しながら, 蒸気吸入器では通常呼吸時に吸入を行うことが, 最も喉頭に多くの薬剤を沈着させることになる。
3. ステロイドと抗生剤 (DKB) の吸入では胃粘膜および気管粘膜に変化を認めなかった。

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