抄録
1995年度において, スギ花粉症患者に対してペミロラストカリウム (アレギサール®) を予防投与群と飛散開始後投与群に分けて投与し, その臨床効果, 特に予防投与の効果にっいて検討した。1995年は記録的な大量飛散の年であったが, 飛散期全経過を通じて予防投与群では飛散開始後投与群に比べて有意に症状の増悪が抑制されており, 予防投与が有効であることが確認された。また大量飛散の年では予防投与の期間を2週間にとらわれずできれば4週間以上にすることでさらに飛散期における症状の増悪を抑制できるものと思われた。