耳鼻咽喉科展望
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IPD-1151T (アイピーディ) のスギ花粉症初期治療効果
竹中 洋浜 雄光高木 伸夫齊藤 憲治大島 渉水越 文和西山 彰子村上 泰
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1997 年 40 巻 6 号 p. 675-680

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抄録
ヒトにおいてIgE抗体産生を抑制することが認められている唯一のアレルギー治療剤であるをスギ花粉症に用い, その臨床効果とIgE抗体産生に及ぼす影響について検討した。スギ花粉症の症状抑制効果は, 投与開始後2週間後で83.3%, 4週間後で80.1%, 飛散終了時で68.9%と高い抑制率を示した。血清総IgE抗体量とスギ特異的IgE抗体量は, 飛散前値と比較して飛散ピーク時に有意に減少していた。一方, IgE抗体産生を抑制する作用のない酸性抗アレルギー薬を用いた群ではこのような変化は認めなかった。
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