耳鼻咽喉科展望
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Voice therapy
部坂 弘彦
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キーワード: voice therapy, pushing method
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2002 年 45 巻 6 号 p. 493-496

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抄録

Voice therapyは耳鼻咽喉科医と言語療法士 (speech therapist : ST) との連携によって治療を行うことが望ましいが, 本邦では言語療法士 (ST) の人数が極端に少ないのが現状である。耳鼻咽喉科医としてvoice therapyの技術を習得できれば音声障害に対する治療の向上が期待できる。ここではvoice therapyが有効な病態, および具体的な治療法について説明する。Voice therapyが有効な病態としては, 発声に関与する筋肉を無理に使いすぎたり, 誤った発声をするために生じた状態, あるいは発声に関与する筋肉のバランスがくずれて生じるvocal hyperfunctionの病態に対して有効である。さらにvoice therapyの具体的な治療法について述べる。

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© Oto-rhino-laryngology Tokyo
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